[原子力産業新聞] 2007年11月29日 第2406号 <3面>

欧州委員会 戦略的エネ開発計画を発表

欧州委員会は22日、「将来の低炭素社会に向けて」と題する戦略計画を発表。風力、太陽光等に加えて第4世代炉開発などを掲げ、低炭素社会の実現を目指している。

欧州委員会は、2020年までのCO排出量削減目標(1990年比20%削減)を達成するため、今後10年間の重点開発技術として風力、太陽光、バイオマス、CO回収・貯留とともに、「バックエンド問題の解消および原子力発電の競争力の維持」を挙げた。

また、2050年までの削減目標(同60〜80%削減)を達成するために今後10年間で、@第4世代炉の実証A仏カダラッシュでのITER建設の完成および実証段階への移行に向けた産業界の参画――等を重点項目とした。

そして欧州委員会は、上記の重点項目に対応したイニシアティブを設定し、欧州議会や各種委員会での承認を求めている。


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