[原子力産業新聞] 2007年12月6日 第2407号 <1面> |
日越首脳会談 原子力協力を再確認 越「追加議定書を承認」へ11月25日から29日まで国賓として来日したベトナムのグエン・ミン・チエット国家主席(=写真左)と福田康夫首相は27日、首脳会談の後、44項目にわたる協力関係を定めた「深化する日本・ベトナム関係に関する共同声明」に署名した。 気候変動・環境・資源・エネルギーの項目の中で「原子力」も取り上げられ、「エネルギー安全保障と地球環境保全の観点から、原子力の平和的利用に関する協力は重要」とした上で、両国の二国間原子力協力を継続させる意図を表明した。両国双方はアジア原子力協力フォーラム(FNCA)の枠組みにおける多国間協力も推進し、12月東京で開催される第8回FNCA閣僚級会合を歓迎した。 国際原子力機関(IAEA)の追加議定書、核物質防護条約および原子力安全条約が極めて重要な役割を果たすものと期待し、「これらの努力は将来的に日越原子力協力協定に関する意見交換につながり得るもの」だと述べている。 国際的なその他の協力では、「軍縮・不拡散」の項目の中で、両国は核不拡散の協力を継続し、「ベトナム側は、IAEA追加議定書を早期に承認することを再確認する」と記述している。 |