[原子力産業新聞] 2007年12月6日 第2407号 <3面>

米ドミニオン ノースアナのCOLを申請 ESP取得に引き続き

米電力会社のドミニオン社は11月27日、ノースアナ・サイト(バージニア州)を対象とした建設・運転一体認可(COL)を、原子力規制委員会(NRC)に申請した。COLが申請されたのは4件目。

ドミニオン社は、既存のノースアナ原子力発電所(PWR2基)に、3号機(152万kW級ESBWR)を建設する計画だ。ESBWRのCOL申請は今回が初めてで、同機はESBWR実証のテストケースとなる。早ければ2010年にも着工し、2015年にも運開させる考えだ。

5億ドルと見積もられるCOL申請コストは、ドミニオン社とエネルギー省(DOE)との間で折半される。さらにドミニオン社は、3号機建設計画に関し、GE日立ニュークリア・エナジー社(GEH)、ベクテル社とパートナー契約を締結しており、ドミニオン社の負担分はわずか6,000万ドルに抑えられている。

もちろんCOLの申請は、最終的な建設計画を意味するものではない。ドミニオン社としては、今後急増が予想されるバージニア州の電力需要へ対応するために、3号機増設のオプションを保持したい考えだ。

NRCのD.クライン委員長は、「COLの審査には42か月掛かると想定されているが、ノースアナ3号機はESPを取得しているため34か月に短縮される」との見通しを示している。


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