[原子力産業新聞] 2007年12月6日 第2407号 <3面>

フランス・イタリア両国の電力公社 戦略的連携を強化

仏ニースで開催された仏伊首脳会談で11月30日、仏電力公社(EDF)のP.ガドネ会長兼CEOと伊電力公社(ENEL)のF.コンティCEOが、パートナーシップ協定を締結。EDFのフラマンビル3号機(EPR、165万kW)建設計画に、ENELが12.5%出資すること等が盛り込まれている。

これによりENELは、同機からの発電電力量の12.5%を確保するだけでなく、技術者をフラマンビルへ派遣し、EPRの最新技術を吸収することが可能になる。出資金額は20億ユーロで、同3号機は2012年の運開を目指している。

またENELは、EDFが今後2023年までに実施する5基のEPR建設プロジェクトに対し、12.5%を上限に出資する権利を持つことになる。逆にEDFも、ENELが欧州で実施する原子力発電所建設プロジェクトに対し、同様の条件で出資が可能となる。

EDFとENELは今回のパートナーシップ協定を原子力だけでなく、他電源分野にも応用することを視野に入れている。


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