[原子力産業新聞] 2007年12月6日 第2407号 <3面>

英国 バーチャル再処理方針を決定

英ビジネス・企業・規制改革省(BERR)はこのほど、海外からの受け入れ使用済み燃料の対応について、「使用済み燃料を再処理したものと仮定し、国内在庫から相応のプルトニウム、ウラン、廃棄物を発生者へ返還する(バーチャル再処理)」との方針を決定した。

英国はセラフィールドにある酸化物燃料再処理工場(THORP)で、海外からの使用済み燃料を再処理していたが、一昨年5月に発覚した硝酸溶液漏洩により、操業を停止している。そのため、海外諸国と再処理契約を締結して受け入れた使用済み燃料は、再処理されないまま保管されている状態だ。

THORPを所有する英原子力廃止措置機関(NDA)は、解決策として「バーチャル再処理」のオプションを示し、貿易産業省(当時。BERRの前身)が今年6月からパブリック・コメントに付していた。


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