[原子力産業新聞] 2007年12月13日 第2408号 <3面>

ロシア 国有会社ロスアトム発足

ロシアのV.プーチン大統領は6日、連邦原子力庁のS.キリエンコ長官を、新しく設立される原子力国有会社「ロスアトム」の総裁に任命する方針を明らかにした。

「ロスアトム」は、民生部門を統括するアトムエネルゴプロム社(AEP)はもちろん、軍事部門、基礎科学研究部門、放射線安全部門など、ロシアのすべての原子力関連部門を傘下に納める国有会社。政府が決定した原子力政策を実施し、原子力業界の一体性を確保し、各部門へ安定した資金を供給する役割を担う。

「ロスアトム」発足後は、連邦原子力庁の現在の業務がすべて移管され、連邦政府内に原子力を専門とする組織はなくなる。

同大統領は今月3日にロスアトム設立法案に署名しており、来年初めにもロシアの新しい原子力体制が始動しそうだ。


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