[原子力産業新聞] 2007年12月20日 第2409号 <2面>

勝俣会長 地震など今年を振り返る 「原子力の重要性痛感」

勝俣電事連会長が14日、定例記者会見を行い、「今年は、良きにつけ悪しきにつけ『原子力の年』であった」と今年を振り返った。

勝俣会長はまず、中越沖地震についてふれ、「柏崎刈羽原子力発電所の全機停止によって、電力の安定供給や、コスト面を含めたエネルギー・セキュリティー、COの排出抑制などで、原子力が果たしている役割、影響の大きさを痛感させられた」と語った。

燃料サイクルの面では、日本原燃の六ヶ所再処理工場が来年2月に竣工予定になるまでにこぎつけたことや、プルサーマル計画でもいくつかの進展がなされたと指摘した。

エネルギーを取り巻く状況では、石油価格の高騰を挙げ、年初のバレル50ドルから11月には100ドル近くになり、「まさに第3次オイルショックとも呼ぶべき状況だ」と述べた。


Copyright (C) 2007 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.