[原子力産業新聞] 2007年12月20日 第2409号 <2面>

成田検疫所 照射パプリカを検出 検知法後初めて

厚生労働省は14日、輸入香辛料のパプリカ粉末に放射線照射されていることを検知したとして、輸入食品安全対策室長名で各検疫所長宛に、ドイツの当該製造業者の香辛料が輸入届けされた場合は、貨物を保留の上、輸入業者に対して、公定検知法に基づく自主検査をするよう指導することを通達した。

香辛料の公定検知法が我が国に7月に導入されてから初めての検出で、製造業者は独パプス社、成田空港の検疫所に11月中旬に輸入届出があり、20バックで計10kg。同月20日にサンプル採取し、我が国では禁止されている香辛料への放射線照射が確認されたことから、同輸入品は廃棄または輸出国への返送となる。

パプリカは、赤黄など鮮やかな色彩のピーマンに似た野菜で、香辛料としては赤い品種を乾燥させ粉末にしたものを使用する。辛味はないが唐辛子に似た香りと鮮やかな色を持つ。


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