[原子力産業新聞] 2007年12月20日 第2409号 <3面>

米フロリダ州 公益事業委員会 FPL社の出力増強を承認

フロリダ州公益事業委員会は10日、フロリダ・パワー&ライト社(FPL)が申請していた2原子力発電所の出力増強を承認した。

FPLは今後、米原子力規制委員会(NRC)に出力増強を申請する。手続きが順調に進めば、2011〜2012年に掛けて、出力が増強される見通しだ。

FPLは今年九月、所有・運転するターキーポイント3、4号機(PWR、ともに76万kW)とセントルーシー1、2号機(PWR、各87万2,000kW、88万2,000kW)を対象に、計41万4,000kW規模の出力増強を、州公益事業委員会に申請していた。出力増強に掛かるコストは、14〜15億ドルと見積もられている。

一方FPLは、ターキーポイント6、7号機建設プロジェクトについても今年10月、州公益事業委員会に申請しており、来年1月10日にも公聴会が開催される予定だ。

FPLの現在の総発電設備容量は2,436万kW。増加傾向にある電力需要を、天然ガス=50%、原子力=21%、石油=9%、石炭=5%、他電力からの購入分=15%でまかなっている。FPLは電力需要の大幅な増大を予測しており、2020年までに原子力シェアを30%以上に拡大し、CO排出量を削減すると同時に、電力料金の安定化を目指す考えだ。


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