[原子力産業新聞] 2008年1月7日 第2410号 <2面>

兒島原燃社長 ウラン濃縮事業 新遠心機性能に自信

兒島伊佐美・日本原燃社長は12月25日、青森市内で定例記者会見し、07年を振り返った。

特に同社長は原油価格がバレル約100ドルという史上最高値を記録したと同様に、ウランの国際価格も2000年にポンド当たり7.1ドルだったものが、「4月に初の100ドルを超えた」(6月に136ドル、その後は70〜80ドル前後)と指摘。

ウラン濃縮についても、既設遠心機の4〜5倍程度の高性能機器を開発し、現在、六フッ化ウランガスを使ったカスケード試験で、運転性能や分離性能などの確認試験を行っているが、「暫定値ではあるが、所定の目標をほぼ満足できる見通しだ。このことは海外のメーカ(ウレンコ社)にも決して引けを取らない性能を持っていると評価できる」と述べ、自信を示した。


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