[原子力産業新聞] 2008年1月17日 第2412号 <7面>

原子力委 メルマガ試行版で委員長の声

原子力委員会は2月からのメールマガジンの本格配信を前に、11日から試行配信を開始した。

試行第1号では、近藤駿介・原子力委員長のインタビュー記事を掲載、同委員長の生の声を紹介している。

例えば、同委員長がある講演で「日本の原子力界が峠にいる」と発言した趣旨について聞いたのに対して、委員長は「日本は今後ますます発展できる可能性と、坂を転がり落ちる可能性をもっていて、私としてはこの下降コースに入り込む要因がいくつもあるのが気になる。皆さん気を引き締めて当面する課題に1つずつ丁寧に対応して下さい、と申し上げた」ものと説明。

また、同委員長は原子力ルネッサンス到来と言われている点について、安全審査の仕事が急増している米国原子力規制委員会と、納入に時間がかかる機器の先行発注を大量に受けている機器製造業者くらいで、他の人たちはまだルネッサンスと呼べるような事態を経験してはいない、と率直に指摘している。


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