[原子力産業新聞] 2008年1月17日 第2412号 <8面>

文科省と中国科学技術部 磁気核融合で協力取決め

文部科学省は12月28日、中国科学技術部と磁気核融合関連研究分野における協力に関する実施取決めを締結した。

北京で渡海紀三朗・文部科学相と万鋼(ワン・ガン)科学技術部長が署名。取決めは、80年締結の日中科学技術協力の協定下に位置付ける。

日中間の核融合分野の研究協力は、ITER計画に関する多国間の枠組みで進められているが、今回の取決めにより、今後二国間でも研究協力を行い、ITER計画にも貢献する。協力活動は、共同研究の実施や研究者・技術者・専門家を含む人的交流、技術情報やデータなどの交換、教育および訓練、機器や材料の交換、合同会議やワークショップの開催など。

取決めの実施を円滑に進めるため、合同作業部会を設置し、原則として年1回、日中交互に開催する予定。

中国では、中国科学院プラズマ物理研究所(合肥)に建設してきたITERと同方式の全超伝導非円形トカマク核融合実験装置「EAST」が、06年9月に放電実験に成功している。


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