[原子力産業新聞] 2008年1月24日 第2413号 <2面>

泉田・新潟県知事 柏崎刈羽の半年間で 「立地県への理解、少し進む」

新潟県の泉田裕彦知事は、15日の定例記者会見で、中越沖地震から半年間の柏崎刈羽原子力発電所に関し、立地県の不安を理解しない事案があったが、現在、少しは理解を得られつつある段階ではないか、との認識を示した。

知事は半年間の感想として、まず「立地地域や立地県の住民の皆さんが抱えている不安や痛みというものを、東京にいて原子力発電政策を遂行している人や事業者の方々がちゃんと受け止めているか、と首をかしげたくなる事案がいくつかあったと思う」と指摘。

その上で、「『安全と命』が一番大切というところをもう一度確認する必要がある。先日、原子力安全・保安院が柏崎市で基本的な認識を、お詫びと共に表明されたが、現地の状況を少しは理解してもらいつつあると思いたいという段階」とした。

今後については、「まだ調査段階であり(運転再開は)全くの白紙ということで変更はない」と述べた。


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