[原子力産業新聞] 2008年1月24日 第2413号 <3面>

豪新政権 インドへのウラン輸出 引き続き禁止へ

オーストラリアで昨年末に発足したK.ラッド首相率いる労働党政権は15日、前政権が意欲を示していたインドへのウラン供給を、実施しない方針を明らかにした。

これはS.スミス外相が表明したもので、「NPT未加盟国への輸出は考えられない」との立場を強調。従来通りインドへのウラン輸出の禁止を継続するとした。

自由党のJ.ハワード前首相は昨年8月、インドの意欲的な原子力発電開発計画に言及し、オーストラリアのウラン産業界にとってインドが魅力的な市場になるとの見方を示した。

そして、@インドが国際原子力機関と保障措置協定を締結することA原子力供給国グループがインドを「輸出禁止対象の例外」として承認することB米印原子力協力協定が発効することC輸出されたウランが軍事用に転用されないようにインドと保障措置協定を結ぶこと――等の条件付きで、インドへのウラン輸出を容認する方針を発表していた。


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