[原子力産業新聞] 2008年1月24日 第2413号 <4面>

放医研/理研 脳科学研究推進で協定 両者の得意分野活かし「世界のトップ」を

放射線医学総合研究所分子イメージング研究センターと理化学研究所脳科学総合研究センターはこのほど、脳科学研究推進に向けた連携・協力協定を締結した。

放医研は、放射性薬剤合成開発能力を基礎に、統合失語症、うつ病、アルツハイマー病などの病態解明研究を世界に先駆けて実施してきた。一方、理研は、脳科学戦略目標に沿って、「人間はなぜ人間であるのか」という根元的命題に向けた研究を行っている。また、両者は05年度より、文部科学省競争的資金「分子イメージング研究プログラム」の中核研究拠点として位置付けられ、それぞれの得意分野を活かし、医薬品開発、遺伝子・再生治療、革新的疾患診断法の確立を推進、国民の医療水準向上に貢献してきている。

今回の協定締結では、これまでの協力関係を発展させ、脳科学研究分野で世界をリードすることを目指し、両機関の研究ポテンシャルを最大限に活用して、情報交換、共同研究、人材交流・育成、産業界・他機関との連携・協力など、平等互恵の精神で取り組んでいく。


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