[原子力産業新聞] 2008年1月31日 第2414号 <1面>

兒島・原燃社長 「溶融炉の点検に全力を傾注」

兒島伊佐美・日本原燃社長は28日、定例記者会見し、昨年末に不具合が発生したガラス固化体の製造作業について、「現在は、時間をかけて炉内の点検を詳細に実施しており、引き続き全力を傾注している」と説明した。

また、「これまでのガラス固化体の製造個数は57本、これは110万kW級原子炉が1年余り運転してできる高レベル放射性廃棄物に相当する量であり、再処理工場の全設備が稼働するという、操業に極めて近い状況を達成したことの1つの証であるとも考えている」とした。

今後の工程の見通しについては、炉内の点検結果を見た上で具体化し、詰めていきたいとし、2月予定の竣工時期については「若干の遅れが出ているのは事実」と述べるに留まった。


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