[原子力産業新聞] 2008年2月28日 第2418号 <2面> |
【Salon】 関西電力社長 森詳介氏 ツバルの太陽光発電に関電が協力関西電力の森詳介社長は21日、東京・経団連会館での記者懇談会で「南太平洋のツバル政府に協力、首都フナフティに建設していた太陽光発電設備の竣工式が日本時間の今日、イエレミア首相も出席して盛大に行われた記念すべき日」と披露。出力40kWながら年間発電電力量では総人口1万人弱のツバルの家庭用電力の約3%を賄え、その分CO2の排出削減につながる。 ツバルは温暖化による海面上昇で世界で最初に沈む国≠ニいわれるが、関電とは05年に南太平洋の島国の電力会社従業員を対象に「地球環境問題と新エネ」のシンポジウムを開催して以来の付き合い。ツバル政府は、先進諸国にCO2排出抑制を要望するだけでなく、自らも新エネ開発で貢献したいという強い思いを持ち、関電もこれに協力。 ところで、森さんは6月に次期電気事業連合会長への就任が内定したばかりだけに、発言に注目したが言及なし。「なぜ?」と水を向けると、「どうしようかと迷ったが、まだ間があるので…」と真っ直ぐな答え。 森さんは京大柔道部出身で関電柔道部部長(監督)、西日本実業柔道連盟会長を務め、正義感が強く重厚、堅実が持ち味。今後、電事連会長として、原子力への取り組みも含めオールジャパンの立場からどのような采配を振るのか興味深い。 (英) |