[原子力産業新聞] 2008年2月28日 第2418号 <4面>

大型放射光に高分子BL設置 17企業が結集

高輝度光科学研究センターは15日、高分子・ソフトマターを中心とする17企業グループがSPring‐8に新素材開発のための専用ビームライン(BL)を建設すると発表した。産学連合体「フロンティアソフトマター開発産学連合」を結成、09年夏からアンジュレータBLの建設準備に入る。

参加する企業は旭化成、キヤノン、クラレ、昭和電工、住友化学、住友ゴム工業、住友ベークライト、東レ、デンソー、東洋紡績、日東電工、ブリヂストン、三井化学、三菱化学、三菱レイヨン、横浜ゴムの16社。関西学院大学も1つの企業グループとして参画、研究開発とともに技術者の人材育成も行う。

建設予定のBLは、バルクや薄膜試料のナノスケール階層構造を一度に高速評価できるX線回析・散乱測定が可能。高輝度・高平行ビームにより、X線の輝度は既存の小角共用BLの1万倍に向上、物質合成や材料成型でのダイナミクス観測を実現する。


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