[原子力産業新聞] 2008年3月6日 第2419号 <2面> |
MOX燃料、仏で製造開始 四国電力 松山市に総合対策室も四国電力は2月29日、今月末からフランスのメロックス工場でMOX燃料の製造を開始すると発表した。 製造するMOX燃料は21本で、今年末までには完成の予定。製造にあたり品質管理に万全を期すため、同社社員がメロックス工場に駐在。製造状況の確認やペレット製造、燃料棒製造、燃料集合体組み立てなど工程毎に監査を実施する。 同社は昨年9月10日に経済産業省に輸入燃料体検査申請を行った。 四国電力は1日付けで、伊方発電所の地元における一層の安心・信頼感を醸成するため、松山市に「愛媛原子力総合対策室」を新設するなど、原子力本部の組織を整備した。 今回の組織整備は、愛媛県からの要請も踏まえており、(1)県や県内各自治体との緊密な情報連携、地域対応業務の充実(2)地域社会に迅速できめ細かな情報提供など広報活動の強化(3)同発電所のさらなる業務品質の向上――などを主眼とする。 「愛媛原子力総合対策室」は、愛媛県下の原子力に係る地域活動を統括。当面の人員は10名で、県や各自治体との連絡調整、県下の原子力関係広報活動の一体的な取組みなどを行う。室長は洲之内徹・常務取締役原子力本部副本部長(同発電所駐在)が兼任する。 同発電所では、プルサーマル導入や中央制御盤取替工事を計画しており、品質保証機能充実のため、専任の副所長を新設するとともに、品質保証グループ要員も増員する。さらに安全評価グループの新設、原子力保安研修所の教育訓練体系の充実、原子力監査部門の松山駐在なども実施、これらの組織整備に伴い、約50名を愛媛県内に増強・配置した。 |