[原子力産業新聞] 2008年3月6日 第2419号 <3面>

7件目のCOLを申請 米エンタジー社 グランドガルフ・サイト対象

エンタジー社は2月27日、ミシシッピ州のグランドガルフ・サイトを対象とした建設・運転一体認可(COL)を、原子力規制委員会(NRC)へ申請した。採用炉型はGE日立製のESBWRで、1基を建設する。COL申請は、今回で7件目。

これはエンタジー社が、ニュースタート・エナジー・デベロップメントの一員として申請したもの。もっともエンタジー社は、建設の最終判断については、「COL取得後に検討する」としている。グランドガルフ・サイトは当初、2基の原子力発電所が建設されていたが、2号機の建設は1990年にキャンセルされ、1号機しか建設されなかった経緯がある。

ニュースタートは、2002年に米エネルギー省(DOE)が発表した『原子力発電2010プログラム』を受け、原子力発電所の新規建設に向けた新しい許認可プロセスの実証を目的として2004年に設立されたコンソーシアム。

ベルフォンテ・サイトにウェスチングハウス社製AP1000を、グランドガルフ・サイトにESBWRを建設することを目標としており、すでにベルフォンテ・サイトを対象としたCOLは、昨年10月にテネシー峡谷開発公社がNRCへ申請している。

COL申請に掛かるコストは、DOEとコンソーシアムとで折半されることになっており、コンソーシアム参加企業は低コストでCOLを申請することが可能になる。

なおグランドガルフ・サイトは、昨年3月、NRCより事前サイト許可(ESP)を発給されている。またエンタジー社は、ニュースタートとは別に、単独での新規建設プロジェクトも抱えている。ルイジアナ州のリバーベンド・サイトにESBWR×1基を建設する計画で、2008年内にCOLを申請する考えだ。


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