[原子力産業新聞] 2008年3月13日 第2420号 <2面> |
次年度回収のプル量は1.9トン 電事連発表 再処理量は395トン電気事業連合会は7日、08年度に日本原燃・六ヶ所再処理工場で回収されるプルトニウムの利用計画(=表)を発表した。 この利用計画は、日本原燃の使用済み燃料再処理計画に基づくもの。08年度は合計で、395トンUを再処理する計画で、これにより1.9トンPuf(核分裂性プルトニウム)を回収する。同回収量に、今年度末の保有予想量を加え、08年度末に同工場で回収するプルトニウムの保有予想量は合計で3.9トンPufになる。 利用に関しては、立地地域の信頼回復に努め、3〜4基としている東京電力をはじめ、北海道電力、東北電力、北陸電力が具体的な号機を決定していない。年間利用目安量は合計で、海外で回収されたプルトニウムも含め、5.5〜6.5トンPufとしている。利用開始は電源開発を除き、各社とも六ヶ所MOX燃料加工工場が竣工する予定の12年度以降になる。 日本原燃は昨年9月に07年度の再処理数量をそれまでの392トンUから315トンに、先月25日には同315トンUを210トンUに変更している。今回の電事連の利用計画は、この変更を反映しているため、今年度末の保有予想プルトニウム量2.0トンPufは昨年2月に電事連が公表した同量2.9トンPufとは異なる。 なお、電事連は同日、海外所有分を含めた昨年12月末のプルトニウムの所有量も発表した。 それによるとフランス回収分13.9トンPuf、英国回収分11.3トンPufを合わせ、海外所有分は25.2トンPufで、国内所有分の1.2トンPufも合わせると合計で26.4トンPufとなっている。 |