[原子力産業新聞] 2008年3月13日 第2420号 <3面> |
新規建設支援 金融業界へ要望 米EEI米エジソン電気協会(EEI)のT.キューン理事長はこのほど、「米国のCO2排出量削減にあたっては、新規原子力発電所の建設がカギを握る」との声明を発表した。キューン理事長が、金融業界との会合で明らかにしたもの。 理事長は、米国では電力需要の急増により設備容量の拡大と送電インフラの整備が急務になっていると指摘。特に経済活動が活発な地域では、送電インフラの脆弱性のため、コスト高と供給不安を招いているとした。 そして気候変動に対する懸念が年々高まっていることから、「エネルギー効率の向上と再生可能エネルギーが、地球温暖化防止の一翼を担う」としながらも、「CO2を排出しない唯一のベースロード電源」として原子力の重要性を強調。水力・天然ガス火力・クリーン石炭火力などとともに、原子力を電源のベスト・ミックスに組み込むべきだとし、電力業界の原子力発電拡大計画に対する金融業界の支援を要望した。 |