[原子力産業新聞] 2008年3月20日 第2421号 <1面>

三菱重工 欧州の新規プラント市場に参入

三菱重工業は17日、欧州向けに170万kW級PWRプラント「EU−APWR」(=鳥瞰図)を開発、欧州の新規原子力発電プラント市場に参入すると発表した。日本メーカーの欧州大型炉市場への参入は初めて。

「EU−APWR」は米国市場に投入している「US−APWR」とほぼ同仕様で、39%の世界最高レベルの熱効率、約20%のプラント建屋容積の低減、24か月の連続運転などを実現し、欧州の規制や顧客ニーズを反映させたものとなっている。

来月にも欧州の原子力安全審査(EUR)を申請、2010年には認証を取得する計画。この取組みの第一弾として、今月13日と14日にベルギーのブリュッセルで電力会社13社が参加したセミナーを開催。同電力会社が定めた数千におよぶ技術要求への適合性などが討議された。


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