[原子力産業新聞] 2008年3月20日 第2421号 <2面>

原子力学会 学生がユニークな研究成果発表

日本原子力学会関東・甲越支部は14日、学生による原子力・放射線分野の研究成果を発表する「学生研究発表会」を開催した(=写真)。会場は、来年度に原子力学科が開設される武蔵工業大学(東京・世田谷区)で、同学の他、東京大学、東京工業大学、東海大学の計4大学が参加し、卒業論文や大学院修士論文の発表も兼ねて、計33件の研究成果が披露された。

1件当たり20分の発表時間ではあったが、研究炉のJRR―4、東大「弥生」を利用した中性子放射化分析で、「北海道幌延周辺の堆積岩類における各種岩層の微量元素の分布と挙動に関する研究」(武蔵工大)、「カイワレダイコンに対する低線量放射線による刺激効果に関する研究」(東海大)といったユニークな研究もあり、活発な質疑応答が行われた。

同学会では各研究を審査し、優秀発表を秋季年会のポスターセッションに推薦することにしている。


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