[原子力産業新聞] 2008年3月20日 第2421号 <4面>

災害情報提供で契約 東電・柏崎 地元ラジオ3局と

東京電力は新潟県中越沖地震の教訓から、災害時の柏崎刈羽原子力発電所の状況を少しでも早く地元住民に知らせるため、地元ラジオ局3社と災害時情報提供契約を結び、運用を開始した。

中越沖地震の発生時の混乱の中で、原子力発電所の状況について地元住民などに正確な情報を伝達することができず、東京経由のテレビ映像が住民の不安をよりかきたてる結果となったことから、今回の措置を行った。

情報内容は国や県、市村に報告した内容を基本に伝達する。地元放送局のFMピッカラとは、「災害」を@柏崎市・刈羽村を震度5弱以上の地震が襲ったときA柏崎市沿岸(刈羽村には海岸線はない)への3メートル以上の大津波警報が発せられたときBその他、柏崎市・刈羽村が災害対策本部を設置する豪雨・豪雪時など――と規定し、柏崎刈羽原子力発電所の設備状況など安全・安心に関わる情報を放送してもらう契約で、より広い放送範囲を持つBSNラジオ、FMPORTとも類似の契約を締結したもの。

また、東京電力では直接、地元住民に情報発信する手段として新たに広報車を配備した。


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