[原子力産業新聞] 2008年3月27日 第2422号 <1面>

真空容器など大型装置も JT−60改造で開札

日本原子力研究開発機構は、国際熱核融合実験炉(ITER)や次世代の核融合原型炉建設に向けた研究開発を行う欧州連合との「幅広いアプローチ(BA)」合意に基づき、臨界プラズマ試験装置(JT−60、茨城県那珂市)の改造のために行った一般競争入札5件分について、19日開札した。

前日開札の5件に続く入札では、「真空容器製作(1)」を東芝が約24億5,200万円で、「中心ソレノイド用超伝導撚線」を古河電気工業が11億1,300万円で、「真空容器用SUS316L板材」をアロイ社(本社・東京都港区)が約2億4,500万円で、「ダイバータボトル固定タイル用CFC素材(1)」を日立化成商事が約6,100万円で落札した。

落札者が出なかった「ダイバータボトル固定タイル用CFC素材(2)」は、その後の交渉で、東洋炭素と約9,800万円で妥結した。

真空容器は、胴部が直径約10メートル、高さ6.3メートル、重量約200トンのドーナツ型。ボロン水を二重壁の中を循環させる。工期は2012年3月末。


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