[原子力産業新聞] 2008年4月3日 第2423号 <1面> |
柏崎刈羽と志賀1が計画外 08年度電力供給計画まとまる経済産業省は31日、電気事業者12社の08年度電力供給計画をまとめた。08年度の全供給力は前年度比2.9%増の1億9,405万kWで、柏崎刈羽と志賀1号機の供給計画外を火力で補う。同じく08年度発電電力量の原子力構成比は、同0.9ポイント上昇し26.3%の見通し。原子力の新設では計画中13基(=表)の内、8基が前年度計画に対し着工・運開とも1年延期した。 08年度の需要電力量(使用端)は電力10社で前年度比横ばいの9,165億kWh、最大需要電力も同横ばいの1億7,562万kWを見込む。供給力増加は長期停止火力の再稼動が5基・約146万kW、新規火力の運開が3基・約216万kWなど。17年度までの需要電力量は年平均0.9%程度を見込む。 発電設備の原子力構成比は、前年度の20.7%(4,947万kW)から08年度は20.5%となるが、17年度には23.4%(6,149万kW)に増加。発電電力量の原子力構成比は前年度の25.4%(2,621億kWh)から17年度には41.5%(4,583億kWh)とする。 原子力の新設計画では、東北電力と東京電力が全基、中国電力は上関2基、合わせて8基について着工、運開とも前年度計画に対し、1年延期した。 同供給計画は電気事業法に基づき、今後10年間の供給計画を届出る。 |