[原子力産業新聞] 2008年4月3日 第2423号 <1面>

エネ調の評価体制固まる 耐震バックチェック

総合資源エネルギー調査会の耐震・構造設計小委員会の下の地震・津波・地質・地盤合同WG(主査=阿部勝征・東大名誉教授)と構造WG(主査=西川孝夫・首都大学名誉教授)はそれぞれ3月27日と26日の会合で、耐震バックチェックの中間報告などの妥当性を円滑に検討するため、それぞれ3つのサブWGの設置を決めた。

両WGは現在、ともに中越沖地震を踏まえた柏崎刈羽原子力発電所の検討、浜岡原子力発電所3・4号機および六ヶ所再処理事業所の耐震バックチェックの妥当性を検討中。サブWGの設置により、今回事業者などから提出の各原子力施設の耐震バックチェックについて、妥当性評価を集中的に行う。

構造WGでは保安院が前会合で3つのサブWG設置を提案したが、委員からより円滑な検討体制を求める意見が出され、今回、3つのサブWGに専門的意見を求める4名の委員が参加する体制とすることで了承された。

各サブWGは、耐震安全性評価に重要なポイントを抽出、集中的な検討により半年程度を目途に評価結果を取りまとめ各WGに報告する。なお、柏崎刈羽と浜岡は引続き両WGが検討する。

各グループの担当原子力施設は次のとおり。

地震・津波・地質・地盤合同WG

▽Aグループ(主査=衣笠善博・東京工大院教授)=泊・福島第一第二・東海第二・伊方・東海再処理▽Bグループ(主査=翠川三郎・東京工大院教授)=東通・女川・島根・玄海・川内・六ヶ所再処理▽Cグループ(主査=纐纈一起・東大教授)=志賀・敦賀・美浜・高浜・大飯・もんじゅ

構造WG

▽Aグループ(主査=久保哲夫・東大院教授)=泊・東通・女川・福島第一第二・東海第二・志賀・島根・伊方▽Bグループ(主査=西川孝夫・首都大学名誉教授)=敦賀・美浜・高浜・大飯・玄海・川内・もんじゅ▽Cグループ(同)=六ヶ所再処理・東海再処理


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