[原子力産業新聞] 2008年4月17日 第2425号 <4面> |
新規開発が続々と 原産協会調査 世界の原子力発電日本原子力産業協会は17日、「世界の原子力発電開発の動向」最新版を刊行した。今年1月現在、世界で運転・建設・計画中の原子力発電所のデータをとりまとめたもの。 それによると、世界で運転中の原子力発電所は合計435基、3億9,224万1,000kWと、過去最高となり、前回調査の06年末時点、同429基、3億8,704万8,000kWより、基数で6基、出力で約500万kWの増加。既存炉の出力増強、新規炉の大型化傾向を反映し、合計出力は98年以降、基数増減に関わりなく、上昇の一途となっている。07年は、中国の田湾1、2号機、インドのカイガ3号機、ルーマニアのチェルナボーダ2号機の4基が運転を開始したほか、長期休止中だった米国のブラウンズフェリー1号機が再開した。 建設中の発電所は、合計43基、3,877万2,000kW(前回35基、2,940万4,000kW)で、中国、ロシアでの大規模着工の影響を反映して、大幅に拡大した。07年末に着工したフランスのフラマンビル3号機は、フィンランドで建設中のオルキルオト3号機に次ぐ2基目のEPR、ロシアで着工したのは、BN―800のベロヤルスク4号機、最新型PWR「AES―2006」のレニングラードU期1号機とノボボロネジU期1号機、海上浮遊型のセベロドビンスク1、2号機の5基。 計画中の発電所は、合計53基、4,960万1,000kW(前回47基、5,217万4,000kW)である。特に、インドは計8基、680万kWを新たに計画しており、既存のものと合わせると、合計31基、1,408万kWとなる。中国は、海陽1、2号機(AP―1000)と腰古1、2号機(EPR)の計4基を、07年10月に政府が発表した中長期計画に従って新たに組み込み、計画中は合計8基、800万kWで、既存のものと合わせると、合計27基、2,501万8,000kWとなる。 |