[原子力産業新聞] 2008年4月24日 第2426号 <1面> |
「もんじゅ」で特別保安検査実施へ 保安院が方針総合資源エネルギー調査会のもんじゅ安全性検討会は21日に、ナトリウム漏えい検出器に関する対応を審議し、原子力機構は誤警報の原因は施工不良の可能性が高いとの判断を、保安院は特別な保安検査の実施などの方針を示した。 一次・二次系のシーラント方式同検出器は4月20日現在、全254個のうち107個を点検、21個が不良と報告。原因は止め具のシーラントで、今後、同方式適用の可否も含め対策を検討するとした。 保安院は現段階で原因究明が不十分で、地元自治体に迅速に通報しなかったことは、通報体制の問題もあると指摘。今後、品質保証の専門家の検証を実施。検出器点検、対策防止策の検討、警報発報時の運転制限逸脱の判断などを厳正に確認するため、期間を通常の2倍程度とする特別な保安検査に入るとした。 |