[原子力産業新聞] 2008年4月24日 第2426号 <3面> |
軽水炉を多数建設へ インド原子力発電公社 社長シュレヤンス・ジェイン氏インドの総発電設備容量は1億4,100万kW、うち石炭火力が53%、水力が25%を占め、原子力発電設備容量はわずか3%の412万kWにすぎない。2032年には計7億kWの発電設備容量が必要になると予測されており、石炭火力が39%、水力が21%、原子力は9%のシェアを担うことになっている。必要となる原子力発電設備容量は、6,300万kWということになる。 インドでは現在、加圧重水型炉が3基、PWRが2基、高速増殖炉が1基、計316万kWが建設中だ。それに加えて、プロジェクト前段階だが、70万kW級加圧重水型炉が4基、100万kW級軽水炉を4基、計680万kWの原子力発電所を計画している。 長期的には、70万kW級加圧重水型炉を8基、そのほかにも50万kW級高速増殖炉や30万kW級改良型重水炉を建設する。 また、国際市場から原子力機器の輸入が可能になれば、100万kW超級軽水炉を、10〜15年内に2,500万〜3,000万kW分建設する計画だ。その場合、4〜5サイトで同時建設を進め、各6〜8基の原子力発電所を建設する見通しだ。 |