[原子力産業新聞] 2008年5月22日 第2429号 <2面>

排風機停止トラブル 日本原燃 六ヶ所再処理工場で

日本原燃は15日、高レベル廃液ガラス固化の廃ガス処理設備において、排風機が全て停止状態になるトラブルが発生したと発表した。

同排風機は、ガラス溶融炉内の排気をフィルタ等の浄化装置に導き、放射性物質を除去するとともに、溶融炉の内部を負圧に維持する設備。2系統ある排風機の切り替えを実施したところ、運転中系統は停止したが、停止中系統が起動しなかった。このため一時的にガラス溶融炉が固化セルに対し正圧になったが、当該廃ガス処理設備の機能は健全性を維持した。

原因は、排風機の入口圧力高警報の不適切な設定という。

なお、同ガラス固化施設ではアクティブ試験の第5ステップにおける溶融炉の運転方法について引続き検討しており、ガラス固化作業は実施しておらず、炉内に高レベル廃液もない状態だった。


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