[原子力産業新聞] 2008年5月29日 第2430号 <3面>

仏アレバ 英のプルでMOX燃料製造へ

仏アレバ・グループは19日、英国のセラフィールド社(旧BNGセラフィールド社)との商取引により、同社からのプルトニウムを使って、南仏ガール県のメロックス工場でMOX燃料を製造する計画だと発表した。

発表によると、英国から搬出されたプルトニウムはまず仏国北部にあるアレバ社のラ・アーグ再処理工場に持ち込まれ、メロックス工場の機器で取り扱えるようキャニスターに再パッケージされる。その後、陸路でメロックス工場に運ばれ、セラフィールド社の顧客用MOX燃料集合体に製造されるとしている。

セラフィールドでは原子力廃止措置機関(NDA)所有でセラフィールド社が管理するMOX工場(SMP)が2001年に完成したが、エンジニアリングと技術上の問題等により、年間の設計処理量が120トンであるにも拘らず過去5年間に製造したMOX燃料は5.3トンにとどまっているという。エネルギー問題担当のM.ウィックス閣外相も今年2月、SMP計画の不首尾により顧客からのMOX製造注文をフランスへ下請けに出さざるを得なくなったことを認めたと伝えられている。


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