[原子力産業新聞] 2008年5月29日 第2430号 <4面>

関電・四電・九電 地元鉱山会社と共同で 豪州でウラン探査に参画

関西電力、四国電力、九州電力は26日、オーストラリアのウラン探査プロジェクトに参画すると発表した。3社と伊藤忠商事が出資する日豪ウラン資源開発を通じて、地元鉱山会社のクエイサー社と共同で実施するもの。本プロジェクトにより、日豪ウランは20〜25%の権益を取得する予定。

探査を行う鉱区は、南オーストラリア州州都アデレードの北西約400〜500km、オリンピックダム鉱山西側に位置するゴーラークレイトン(=図)内の2地区で、それぞれ4年間かけて実施する。プロジェクト参画に際しては、日豪ウランの100%出資の持株会社JAURD International Pty Ltdが、100%出資の特別目的会社を2地区それぞれに設立し、共同実施のクエイサー社と契約を締結する。日豪ウランはウラン資源開発で、オーストラリア・レンジャー鉱山に権益参加してきた。今回のプロジェクトを通じて、各電力は、知見、ノウハウを蓄積し、将来の燃料安定調達先の確保に努めていくこととしている。


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