[原子力産業新聞] 2008年6月5日 第2431号 <3面>

廃棄物輸送システムで契約 米DOE

米エネルギー省(DOE)は5月21日、国内の原子力発電所サイトからネバダ州ユッカマウンテンに建設予定の高レベル放射性廃棄物最終処分場まで使用済み燃料を輸送する専用キャニスター・システムの開発について、NACインターナショナルおよび仏アレバのDOE契約担当子会社であるアレバ・フェデラル・サービス(AFS)の2社との間で合計1380万ドル相当の契約を結んだと発表した。

DOEが「輸送・貯蔵・処分(TAD)システム」と呼称する専用キャニスターでは、発電所サイトで永久密封した使用済み燃料を処分場まで輸送するとともに、同処分場にそのまま定置することが可能になるという。DOEとしては、同処分場に持ち込まれる使用済み燃料の9割までがTADで運ばれると見積もっており、TADが使われなかった分についても処分場に到着した時点でTADに封入されることになるとしている。

NACとAFSは今回、このTADの設計、許認可取得、実証までの部分を最大5年間の契約で請け負ったもの。DOEとしては2013年の初頭を目処に商業ベースで利用可能とする予定だとしている。


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