[原子力産業新聞] 2008年6月19日 第2433号 <2面> |
地震動の審議本格化 保安部会 中越沖の余震も分析原子力安全・保安部会の「地震・津波、地質・地盤合同ワーキンググループ」(主査=阿部勝征・東大名誉教授)は17日、東京電力による中越沖地震の観測データ分析と基準地震動策定に関する詳細な審議に入った。 原子力安全基盤機構は、深部地盤モデルのポイントを整理。敷地北側領域で発生した最大余震による各原子炉建屋基礎版上の最大加速度の各観測記録が、5号機側の方が1号機側と比べて大きかったと説明した。 本震および余震の地震動が1号機と5号機で大きさが違ったことについては、原子炉建屋基礎版上の地震動が、建屋の構造や埋め込み深さの違いや、震源領域のアスペリティからの距離などの違いによって5号機側で大きくなった可能性があると分析した。 |