[原子力産業新聞] 2008年6月19日 第2433号 <2面>

安全委 柏崎刈羽地震動で要請事項

原子力安全委員会は16日、中越沖地震の地震動分析と柏崎刈羽原子力発電所の基準地震動に係わる報告を踏まえ、事業者から提出されるバックチェック評価に関する原子力安全・保安院への追加要請事項をまとめた。

中越沖地震で想定を越す揺れが観測された理由として、震源特性と地下構造特性を要因とする分析結果を受け、安全委耐震安全性評価特別委員会では、他の原子力発電所バックチェックの地震動評価にも重要ととらえ、内陸地殻内地震の観測記録等を踏まえた震源特性評価、および柏崎刈羽周辺地下構造の特徴とみられる褶曲構造に鑑み、地質調査・観測データをもとにした解放基盤表面の地震動評価が適切に考慮されているかなども含めて、保安院に検討を求めることとした。

   ◇   ◇   

同特別委は13日、保安院から報告されるバックチェックへの評価(柏崎刈羽を除く)を行う4WGの設置を決定した。

WG1が、女川、福島第一・二、浜岡、東海第二、東海再処理施設、WG2が、泊、志賀、美浜、大飯、高浜、敦賀、もんじゅ、WG3が、島根、伊方、玄海、川内、WG4が、東通、日本原燃をそれぞれ分担して行う。


Copyright (C) 2008 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.