[原子力産業新聞] 2008年6月19日 第2433号 <4面>

先端機器使用など公募 京都大学 産学官協力プロジェクト

京都大学のエネルギー理工学研究所は保有する最先端機器群を産業界に無料で使用できるように公開するため、現在公募を行っている。

同研究所では、文部科学省が昨年度から5か年計画で開始している「先端研究施設共用イノベーション創出事業〈産業戦略利用〉」の実施機関の1つとして採択されており、材料研究開発に関わる新材料の創製、イオン注入による材料改質、イオン照射実験、新材料の特性評価、新材料の構造解析などの機器を公開する。産学官の横断的な研究開発活動を推進することにより、継続的に技術革新を加速していくことを目的としている。

具体的には、1.7MeVタンデム加速器と1MeVシングルエンド加速器からなる複合イオンビーム材料照射装置と、各種の顕微鏡群などからなるマルチスケール材料評価基盤設備。

公募採用されると、利用料金の免除、利用支援、技術相談などが与えられる。

利用後に報告書の提出は必要だが、2年間までの公開延期は可能。施設は京都府宇治市の同大学宇治キャンパス内の量子光・加速粒子総合研究棟。

問合せはメールadmire@iae.kyot−u.ac.jpかファックス0774―38―4561まで。


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