[原子力産業新聞] 2008年7月17日 第2437号 <1面>

携帯メールで情報提供 保安院 災害時運転状況など

原子力安全・保安院は16日から大規模地震などが発生した際に、原子力施設の運転状況などの情報を迅速・確実に携帯電話にメールで提供するサービス「モバイル保安院」の運用を開始した。

同サービスは中越沖地震の際、原子力発電所の情報提供に対する住民の関心の高さを踏まえ、検討を進めてきたもの。プレス発表による間接的手法に加え、メール発信という直接的手法で、地元住民などへの情報提供を多様化する。同地震発生からちょうど1年目の運用開始となった。

メールは、@「モバイル保安院」という題名A保安院からというメール発信主体の表示B災害施設名と電力会社やその状況などの情報(止める)Cモニタリングポスト指示値の変化や火災・設備被害・警報などの情報(冷やす、閉じ込める)――などで構成する。

保安院はホームページ上で、16日以降、登録手順などの案内を掲載している。なお同サービスは携帯電話用メールアドレスのみを対象とする。


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