[原子力産業新聞] 2008年7月17日 第2437号 <2面>

保安院 「もんじゅ」誤警報で 改善計画提出を指示

原子力安全・保安院は10日、去る3月に「もんじゅ」で発生したナトリウム漏えい検出器の誤警報に関して、改善に向けた行動計画の提出を日本原子力研究開発機構に指示した。

「もんじゅ」の一次メンテナンス冷却系に設置している接触型ナトリウム漏えい検出器の施工不備により生じた誤警報と、その通報連絡遅れを受け、保安院は5〜6月、特別保安検査を実施した。その結果、@接触型ナトリウム漏えい検出器の点検等A警報発報時の通報連絡の遅れに対する改善状況B運転上の制限の逸脱の判断のあり方C原子力機構の品質保証体制・安全文化の状況――の項目について、敦賀本部の積極的関与、マニュアルの整合性確認など、改善が必要とする事項が上がった。

今回の指示は、この特別保安検査での指摘事項を受けたもので、行動計画を7月末までにとりまとめるよう求めている。

岡ア俊雄・同理事長は、「機構の組織を挙げて、実効性ある改善策からなる行動計画を速やかに作成し、実行に移す」との意向を表明した。


Copyright (C) 2008 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.