[原子力産業新聞] 2008年7月17日 第2437号 <4面>

GNF横須賀工場でU粉末飛散 被曝はごく微量

燃料加工会社のグローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン(GNF―J)は10日、神奈川県横須賀市にある第2加工棟内にある二酸化ウラン・ペレットを製造する圧縮機において、微量のウラン粉末の飛散が9日確認された、と発表した。

作業者の被ばくはごく微量であり、周辺環境への放射性物質の放出はなかった。飛散した微量のウラン(放射能は約99万ベクレル)はふき取り、通常の状態に復帰した。

工場1階に設置してある圧縮機には、2階からウラン粉末を投下供給する仕組み(=写真)。この装置は二酸化ウラン粉末の濃縮度が変更されるたびに、分解掃除を行うが、今回は点検口の蓋を閉め忘れて、作業を再開してしまったことが、飛散につながった。


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