[原子力産業新聞] 2008年7月24日 第2438号 <3面>

加 ウラニウム・ワン社 カザフで 生産量を拡大へ

カナダのウラン生産業者であるウラニウム・ワン社は2日、カザフスタンのエネルギー鉱物資源省の承認により、同社が70%出資しているトパク・ダラ社のサウス・インカイ鉱山でウラン生産量を現在の契約量の年間78万ポンド(U)から520万ポンドに改定することが可能になったと発表した。

今回のカザフ政府の認可によりウラニウム・ワン社の取り分は年間360万ポンドに増加される見込み。2009年前半になると予想していた契約生産量の改定は今年の後半にも有効になるとの見方を示している。同鉱山は当初の予想よりも有望で、今年1月から5月までの試験生産量は47万9,500ポンドにのぼっている。

なお、ウラニウム・ワン社は同日、カザフ東部に位置するカザフムィス・バルハシ硫酸工場が6月に操業を開始したことを明らかにした。

同工場における硫酸生産量は年間120万トンで、同社とカザフスタンのJVであるベトパク・ダラ・キジルクム社を含め、カザフ中のウラン生産業者に原位置抽出法に不可欠な硫酸を大量に供給することが可能になったとしている。


Copyright (C) 2008 JAPAN ATOMIC INDUSTRIAL FORUM, INC. All rights Reserved.