[原子力産業新聞] 2008年8月28日 第2442号 <4面>

室蘭工大が原子力スクール開講 地元のものづくり技術も活用

国立大学法人の室蘭工業大学は18日、国の「原子力人材育成プログラム事業」で実施する「プレスクール」の開講式を行った(=写真)。同学は、原子力関連の学科を待たないため、講師派遣等で、地元日本製鋼所室蘭製作所の他、武蔵工業大学の協力も得る。

この「プレスクール」は、経済産業省が実施する「原子力教育支援プログラム」に今年度、応募、採用となったもので、大学院の博士前期課程の学生および社会人に対して講義、実験・実習、インターンシップを行い、原子力発電システムに関する指導的役割を果たす人材育成を目標としている。

講義、実習、インターンシップには、大型鍛造品などを作製している日本製鋼所の室蘭製作所や、包括的連携協力協定を締結している武蔵工業大学から講師が派遣されることになっている。

プログラム終了後は、同大学の大学院博士前期課程の機械システム・材料工学系専攻内に「エネルギー材料工学コース(仮称)」を設置して、大学独自の専門教育課程としていくことを予定している。


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