[原子力産業新聞] 2008年9月4日 第2443号 <2面>

今後の協力を討議 FNCA 発電検討パネル開催

アジア原子力協力フォーラム(FNCA)の「アジアの原子力発電分野における協力に関する検討パネル」は1日と2日、都内で第2回会合を開催、原子力発電の安全確保のための基盤整備をテーマに、今後の協力方策などを討議(=写真)した。

開会セッションで、近藤駿介・原子力委員長は、今会合の開催目的が各国の安全確保であることを説明するとともに、柏崎刈羽原子力発電所の状況を紹介。「FNCAのこうした活動が各国の安全確保に貢献し、加盟国の関係強化につながることを期待する」とした。

この後バングラデシュ、中国、インドネシア、韓国、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナムの各国が最近の原子力利用状況を報告。発電の安全確保では、運転国として日中韓が安全のためのインフラ整備について紹介するとともに、IAEA(国際原子力機関)の安全情報官のフィリップ・リモーネ氏が、安全インフラ整備に対するIAEAのサポート体制について説明、各国代表と意見交換した。

2日目は、安全の基盤整備の協力に関する円卓会議を開き、実際に各国がどのような協力が可能かを討議。また、第1回パネルのテーマの人材育成のフォロー、今年11月にフィリピン・マニラで開催する大臣級会合への報告内容、来年度以降の活動方針などを討議した。


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