[原子力産業新聞] 2008年9月11日 第2444号 <3面>

EPR建設で中国とJV設立へ フランス電力

フランス電力(EDF)は8月10日、中国広東省で計画されている台山(腰古)原子力発電所のEPR建設および操業を円滑に進めるため、中国広東核電集団公司(CGNPC)と「広東台山原子力発電ジョイント・ベンチャー社(TNPC)」を創設することで最終的な合意に達したと発表した。

両者はすでに昨年11月、北京でこの枠組みとなる協定に署名。最終的には中国当局の承認を得る必要があるが、設立されればTNPCは中国で初めての原子力発電投資会社となる予定だ。EDFは中国におけるJV規約の許容限度に従って、新会社株の30%を50年間にわたって保有することになる。

台山計画では昨年末に1号機の準備工事が開始され、最初のコンクリート打設は来年秋に予定されている。1号機の営業運転開始は2013年末に、2号機については15年になる計画だが、これらはEDFが仏国ノルマンディで建設中のフラマンビル3号機(160万kW級EPR)の設計を基準にしていることから、建設工事の最盛期にはEDFの専門家が60名以上、台山に派遣されることになるという。

JVの創設により、両社は互いの技術を補い合いながらプロジェクトを進めていくが、EDF側はさらに、両者が結んだ技術支援契約に従って高度な技術者の育成支援や技術情報の共有により、企業ノウハウを提供していくとしている。


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