[原子力産業新聞] 2008年9月18日 第2445号 <1面>

インドに責任ある行動を強く求める 原子力委が見解

原子力委員会は16日の定例会議で、原子力供給国グループ(NSG)による米印原子力協力容認の採択に関する見解を取りまとめた。今回の採択に理解を示した上で、我が国はインドがこの採択の趣旨を尊重し、核軍縮・核廃絶を希求する観点から責任ある行動をとるよう強く求めていくべきとしている。

見解は、まず90年代の核実験以降の一方的モラトリアムの実施、国際原子力機関(IAEA)との民生用施設の保障措置協定の締結、カットオフ条約締結向けた協力宣言、核兵器禁止条約交渉への協力に関するコミットメントなど最近のインドの動静を指摘。今回の採択は、こうしたインドの最近の動静を前提に、地球温暖化対策に取り組む国際社会の動向との整合などを考慮したものとしている。その上で、我が国は今後とも各国と協働して核軍縮外交と核不拡散体制の強化を進めるべきで、インドの責任ある行動が重要とした。(2面に外務省見解)


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