[原子力産業新聞] 2008年9月18日 第2445号 <4面>

島津製作所 モバイル型X線撮影装置 3秒で画像、緊急医療の「新兵器」

島津製作所はこのほど、デジタル式回診用X線撮影装置の新機種として、ブレの少ない鮮明画像を撮影直後に確認できる「モバイルダートエボリューション」(=写真)を発売した。

回診用X線撮影装置は、X線撮影を必要とする場所に装置を移動し、可搬型の平面検出器を用いて撮影できるもの。

同社は、これまでに世界の診療施設にフィルムカセット式4500台、デジタル式250台あまりを出荷している。

新機種は、X線の最大出力を32kWに向上、小児や救急など患者が静止できない場合でもブレの少ない鮮明な画像を得られることが特徴。本体モニターの画像表示機能も高め、撮影後3秒で15インチ液晶モニターに表示できる。従来からの高い操作性を維持しながら、新清音モーターの採用により、走行音を低減し夜間回診業務に配慮した。

今後1年間で170台の販売を計画、価格はシステム構成により異なり1億1000万円から。


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