[原子力産業新聞] 2008年10月2日 第2447号 <1面>

北陸電力 志賀2号ABWR用 低圧T3台取替えへ

北陸電力は06年7月に志賀原子力発電所2号機(ABWR、現在の定格出力120万6,000kW)の3台あるすべての低圧タービン羽根で見つかった損傷について、原因の特定と恒久的な対策について取りまとめ、26日に経済産業省に工事計画の届出を行った。

現在、同2号機は、3台の低圧タービンとも損傷の見つかった12段目の動翼と、その隣の12段目の静翼を取り外し、整流板を設置して応急措置を施し、従来の定格出力135万8,000kWから下げて運転中。

新設計では、動翼のローターへの根元取り付け部分に作用する振動応力が十分に低減される構造とした。

工事では、低圧タービン3台の第12段すべての合計840枚の動翼を新翼に変更し、それ以外の段の翼およびローターは従来設計どおりながら新たに製作して取り替える。国の審査を受け、計画では2010年に行う第3回定期検査で取替え工事を行う予定にしている。


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