[原子力産業新聞] 2008年10月2日 第2447号 <2面>

柏崎刈羽 基準地震動を一部見直し

東京電力はこのほど、今年5月に策定した柏崎刈羽原子力発電所の基準地震動を一部見直した。

解放基盤表面の最大加速度は、1〜4号機を従来の2,280ガルから2,300ガルに、同じく5〜7号機を1,156ガルから1,209ガルに変更。各号機の原子炉建屋基礎版上の応答加速度も数ガルから約100ガル見直した。

これまでの総合資源エネルギー調査会の耐震・構造設計小委員会などでの審議、原子力安全委員会、地元自治体の委員会などからの意見を踏まえたもの。同発電所の沖にあるF―B断層の長さを約34kmから約36kmに変更するとともに、内陸の長岡平野西縁断層帯も、その傾斜角を50度とした評価に加え、35度も評価した。

同社では、今回の基準地震動の見直しは、現在進めている耐震強化工事に影響を与えるものではないとしているが、今後、新基準地震動による施設の耐震安全性評価も進める方針。


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