[原子力産業新聞] 2008年10月9日 第2448号 <2面>

高速炉協力を拡大 原子力機構とフランス電力

日本原子力研究開発機構は1日、フランス電力(EDF)と高速炉システムに関する技術協力の取決めに署名した。

署名はパリで、原子力機構の岡ア俊雄理事長、EDF発電部門のベルナール・デュプラ最高責任者の間で行われた。

両者は、95年に高速増殖原型炉「もんじゅ」と高速増殖実証炉「スーパーフェニックス」の運転・保守などの協力を行うため、「高速炉の運転・保守に関する技術協力の取決め」を締結していたが、今回、この取決めを高速炉システムまで拡大して協力できるよう改正した。協力内容は、(1)「もんじゅ」、「常陽」、「スーパーフェニックス」に関する運転・保守情報の交換(2)ナトリウム冷却高速炉の実用炉および実証炉/プロトタイプ炉の設計要件や設計概念の情報交換(3)人材開発の場の提供――など。

日本とフランスの高速炉分野の協力では、05年に原子力機構がフランス原子力庁(CEA)と原子炉研究と次世代原子力エネルギーシステムに関して、フレームワーク協定を締結している。


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